多重事故が発生した時間帯の黒磯板室ICランプ線の平面交差点。道路左には事故後、標識車が配置されている=1日午後9時55分、那須塩原市鹿野崎

 那須塩原市の東北自動車道上り線で発生した逆走多重事故から3日で1週間となる。逆走が始まったとみられる黒磯板室インターチェンジ(IC)は、県内で唯一上下のランプ線が平面交差し、危険性が指摘されている。過去5年の県内高速・有料道路で発生した逆走の認知件数は、料金所のないICが多い日光宇都宮道路(日光道)が半数超だった。もし逆走車に遭遇したらどうすればいいのかを県警などに聞いた。

県警、危険運転致死容疑視野に捜査

 那須塩原市の東北自動車道上り線で発生し、3人が死亡、11人が重軽傷を負った逆走多重事故は、3日で1週間となる。逆走した男性の乗用車が埼玉県内で東北道に乗ってからの走行ルートは断片的に分かってきたものの、逆走した理由は判明していない。県警は男性について、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)容疑での立件も視野に、詳しい事故状況などの捜査を続けている。