【矢板】石関の農業、大気貞男(おおきさだお)さん(64)方の1400平方メートルの田んぼにぽつんと1本立っているフジが見頃を迎え、県内外からの写真愛好家でにぎわっている。
同所は1971~73年、東北自動車道路関連ほ場整備事業として平地林が開墾された。大気さんによると、元々、平地林の中で氏神として扱われていたフジとその周囲を残した結果、田んぼの真ん中に木が1本だけ立つ珍しい風景になったという。
5日は県内だけでなく、関東圏からも写真愛好家が訪れた。風が穏やかだったこともあり、水鏡となったフジを写真に収めていた。
茨城県牛久市から来た長沢栄子(ながさわえいこ)さん(82)は「里山の風景と相まってとてもきれい。神秘的な雰囲気」と熱心にシャッターを切っていた。