福田屋百貨店が創業90周年を記念して作製したショッパー

 福田屋百貨店(宇都宮市戸祭元町、福田宏一(ふくだこういち)社長)は8日までに、創業90周年を記念したショッパー(紙袋)を3万5千枚作製した。デザインを変えるのは、1994年に当時の県内各店舗でデザインを統一して以来約31年ぶり。ギョーザやイチゴなど栃木県の魅力を表現した。FKD宇都宮店とインターパーク店、福田屋鹿沼店の3店舗で5月下旬ごろまで活用する。

 同社は昨年、創業90周年を迎えたことを機に、地域と連携したショッパー作製プロジェクトを立ち上げた。文星芸術大や宇都宮メディア・アーツ専門学校の学生、県内のデザイン会社にデザイン案を募った。約30案が集まり、社内選考で三つに絞った後、今年1月にホームページで投票を実施。最多得票だったFRONT DESIGN(フロントデザイン、宇都宮市大曽2丁目)の案を採用した。

 赤色と銀色でそれぞれ6種類の図形を重ね合わせた。左側と中央の四つの赤は「福」の文字をイメージした。半月型はギョーザ、丸はイチゴなど、栃木の名物や魅力を表している。

 同社のショッパーは従来、東京都内の会社が印刷しているが、今回は県内企業に依頼し“本県産”で完成させた。4月下旬から直営売り場で、商品を入れて買い物客に手渡している。なくなり次第終了する。担当者は「企業理念である『幸せをカタチに』を表現した。100年企業を目指し、今後も地元との関係を深めていきたい」と話している。