第一酒造(佐野市)は、「開華 スパークリング」を発売した。昨年、おりがらみのスパークリング試験醸造酒として販売したが、好評だったことから今季から正式に発売した。
同社の発泡感のある酒には「開華AWA SAKE」というシャンパンと同様の方法で造られたアイテムがあるが、「開華 スパークリング」は別商品。違いはAWA SAKEが酵母や小さな米の破片などの浮遊物を沈ませて取り除く「おりびき」工程を行っているのに対し、スパークリングはあえて行わず、爽やかな味わいの中に米のうま味を感じられるように仕上げた。
スパークリングは自家栽培の酒米「ひとごこち」を全量使用。同社は「瓶内二次発酵によるナチュラルなガス感、そしてグレープフルーツを思わせるような、柑橘(かんきつ)系の爽やかな酸味とほろ苦な余韻が、これからの季節にぴったり」としている。
正式発売を機にラベルも一新し、清涼感あふれるデザインで、このお酒のイメージを形づくったという。今季から小瓶(250ミリリットル)も用意し、パーティーやバーベキューなどで利用しやすくした。
精米歩合は59%。アルコール度数12%。価格は720ミリリットルが2420円、250ミリリットルが990円。250ミリリットルは蔵直売所とオンラインショップで購入できる。