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 高原山の豊かな自然を次世代に継承しようと、環境保護グループ「高原山を愛する会」は11日、栃木県塩谷町上寺島の釈迦ケ岳(1795メートル)で山開きを実施した。町、矢板市、日光市の各ルートから登ってきた参加者が山頂で顔を合わせ、山麓の保全や再生管理を誓う「高原山宣言」を行った。

釈迦ケ岳山頂で記念撮影する参加者たち
釈迦ケ岳山頂で記念撮影する参加者たち

 3ルートから約120人が参加。町ルートは西平岳と中岳、矢板側は剣が峰、日光側は鶏頂山付近を経由して釈迦ケ岳頂上を目指した。

 山頂では見形和久(みかたかずひさ)町長、矢板市の印南洋之(いんなみひろゆき)副市長、日光市と那須塩原市の市職員らが一堂に会し、サミットを開催。同会会長の見形町長は「今年は天候も良く、素晴らしい景色を見ながら集まれた」、印南副市長は「高原山には埋蔵金伝説もあるが、この立派な景色こそお宝だ」などとあいさつ。矢板市の伊藤由悟(いとうゆうご)教育長が高原山宣言をし、参加者はそれぞれ来たルートで下山した。

 同会の市川貴大(いちかわたかひろ)さん(48)は「和やかな雰囲気で楽しめた」と話した。

釈迦ケ岳山頂で景観を楽しむ参加者ら
釈迦ケ岳山頂で景観を楽しむ参加者ら