バスケットボールB1宇都宮ブレックスに2020年に入団し、3シーズン在籍した米国出身ジョシュ・スコット(31)は15日までに、自身のインスタグラムで、自身がバイセクシャルであることを公表した。21-22シーズンのリーグ優勝トロフィーを持った写真を添えた投稿で「無理に自分を抑え込んだり妥協するようなことは、これ以上したくない」などと訴え、本来の自分を隠すプレッシャーなどに悩む人への連帯を表明した。米国でもスポーツ界では性的少数者を打ち明けることは長年タブーとされてきた。日本語で約1400字に及んだ勇気ある告白に対し、日本のファンからも多数の温かい応援メッセージが寄せられている。(記事末尾に投稿全文)

スコットは20-21シーズンに琉球から加入。不動のセンターとしてチームを支え、21-22シーズンのリーグ優勝に大きく貢献した。契約満了に伴い、22-23シーズン後にB1横浜BCへ移籍。23-24シーズン終了後に退団していた。
5月3日、英語での投稿でスコットはバイセクシャルを告白。続けて13日には、日本語で記したメッセージを投稿した。
これまでは「周りが違和感を抱かないように、周りの人々の感覚に自分を当てはめようと、本来の自分を偽り、葛藤を抱えながら、暗闇の中で長い時間を過ごしてきました」と打ち明けたスコット。ここ数年は差別や脅し、事実とは異なるうわさなどに耐え忍んできたことも明かした。
それでも、そうした周囲の心無い言動は「私から力を奪うことはできませんでした」と振り返り、逆に「私を強くしてくれました」と強調。「私は何も変わっていません」「ただ一つ変わったことは、『本当の自分を隠さず生きる』ようになったことだけです」とも記した。
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