栗林荘で演奏を披露する「おおやシルバーバンド」のメンバー

 【小山】大谷地区在住の高齢男女5人でつくるバンド「おおやシルバーバンド(OSB)」が、市内外での出張演奏に意欲的だ。童謡から演歌、歌謡曲とレパートリーは豊富で、評判を聞きつけた高齢者施設などからの公演依頼が相次いでいる。リーダーの横倉新田、元市職員小曽根友治(おぞねともじ)さん(74)は「演奏する側も聞く側も、昔の思い出深い歌を楽しむことが生きがいとなっている。活動の輪を広げたい」と話している。

 バンド結成は8年ほど前。小曽根さんと犬塚3丁目、アルバイト牧野章吾(まきのしょうご)さん(78)が公民館の歌声講座を通じて知り合ったのがきっかけ。牧野さんがアコーディオンの演奏が得意なことを知り、「それまで一切楽器の経験はなかった」という小曽根さんもギターに挑戦した。

 現在までにメンバーは70代を中心に計5人となり、ギターとアコーディオン、オルガン、オカリナなどで構成。毎週火曜を活動日として、市大谷市民交流センター「あいとぴあ」で練習を重ねている。

 新型コロナウイルス感染拡大時には練習もままならなかったが、最近は50~60曲までレパートリーが増加。腕を磨こうと始めた高齢者施設や公民館での演奏も依頼が増え、今年は7月まで毎月1回は予定が入っているという。

 4月22日には塚崎の特別養護老人ホーム栗林荘で演奏。入所者らと一緒に歌ったり会話したりしながら、アンコールを含めて計15曲を披露した。

 小曽根さんは「上手下手は関係なく、元気に楽しめることが一番。一緒に楽器を演奏する仲間も増やしたい」と新たなメンバーを募っている。(問)同センター0285・28・0004。