上り下りすると災いが起きると伝わる油坂

大中寺本堂の枕返しの間

雨月物語にも登場した根なしの藤

上り下りすると災いが起きると伝わる油坂 大中寺本堂の枕返しの間 雨月物語にも登場した根なしの藤

 「大中寺の七不思議って知ってっけ?」。4月に栃木支局へ赴任して間もなく、友人からこう問われ、答えに困った。学校の七不思議なら聞いたことがあるけれど、寺にもあるのか…。この目で確かめてきた。

 大平山の麓にそびえる大中寺。1154年に真言宗の寺として創建され、1489年に曹洞宗の寺として再興した。江戸時代には徳川幕府の信任を受け、全国の曹洞宗寺院の管理を任せられた関東の三大名刹(めいさつ)「関三刹(かんさんさつ)関三刹」として名高い。