バスケットボールりそなBリーグの年間王者を決めるチャンピオンシップ(CS)決勝が、いよいよ24日に始まる。前回優勝の2021-22シーズン以来、3季ぶりの決勝に進出した宇都宮ブレックス。リーグ最多3度目の優勝を懸けて対戦するのは、4季連続の決勝で2季ぶり2度目の頂点を狙う琉球ゴールデンキングスとなった。Bリーグ公式サイトに公開されている各種データを通じて、両者の戦いを展望する。

■宇都宮ブレックス

 レギュラーシーズン(RS)における1試合当たりの平均得点84・6点はリーグ3位、平均失点75・1点は5位、フィールドゴール成功率46・9%は3位と安定した戦いを見せた。

 3点シュートの平均試投数は34・1で、2点シュート平均試投数31・0を上回るのが特徴だ。B1の24チームの中で、3点シュートの平均試投数のほうが多いのはブレックスだけ。3点シュート成功率もリーグ2位の35・6%で、リーグ随一の「3ポイントチーム」と言える。一方でフリースロー成功率71・0%は17位と決して良くはない。

 CSでは試合中の守備の強度が一層上がる傾向がある。CS準々決勝と準決勝の計5試合でみると、得点や失点、フィールドゴール成功率が、RSよりも数値が下がった。対戦相手が3点シュートを警戒したこともあってか、2点シュート試投数が増え、3点シュート試投数が減少。一方で3点シュート成功率は35・9%と、RSよりも0・3ポイント上昇していた。リバウンドへの意識も高まり、特にオフェンスリバウンドがRSの平均10・6から、CSは14・0に向上。オフェンス時とディフェンス時を合計した平均リバウンド数も37・2から40・0へ増えた。

 一方でフリースロー成功率がCSで55・0%に落ち込んでいるのが気がかりだ。これはCS進出の8チームで最も低い割合となっている。

 コート上のエリア別の得点やシュート成功率は、RSとCSで大きな変化はみられない。CSでは3点シュートの試投数が減っているものの、エリアによってはRSよりも高い成功率をたたき出しており、特に右コーナーはRS(35・8%)を大きく上回る46・1%。左コーナーの37・5%、トップの位置の41・1%もRSより高い。要所での3点シュートにも注目だ。