那須町大島の那須どうぶつ王国で飼育されていたマヌルネコの雌「ポリー」が23日、天国に旅立った。春から同園に孫を迎え入れ、5月15日に10歳の誕生日を迎えたばかりだった。2016年にスウェーデンから来日。国内のマヌルネコ人気の火付け役として、さまざまな媒体で活躍し、多くのファンに愛されてきた。交流サイト(SNS)には「悲しすぎる」「今までありがとう」と惜別や感謝のメッセージがあふれている。
同園によると、ポリーは今年3月ごろから呼吸に違和感が見られた。健康診断を行った結果、喉頭部に腫瘤(しゅりゅう)を確認。その後は治療や定期的な健康観察を行い、一時は呼吸が安定していたという。
22日は餌を完食するなど変わった様子は見られなかったが、翌23日朝に息を引き取っているのを飼育スタッフが確認した。
ボルの「お嫁さん」として来日
マヌルネコはイランや中国西部などの高地に分布し、その顔つきと、ふわふわとした長い体毛が特徴。確認されている個体数が少ないこともあり、準絶滅危惧種に指定されている。ポリーは顔のパーツが中心に寄っているのが特徴だった。

同園は2015年9月、埼玉県こども自然動物公園(埼玉県東松山市)から雄のボルと雌のシャルを借り受けてマヌルネコの飼育を始めた。全国5施設目で県内では初めてだった。
そして16年、ポリーが「ボルのお嫁さん」(同園)としてスウェーデンから来日した。

ボルとポリーの人気に火が付いたきっかけの一つが、
残り:約 1331文字/全文:2069文字
下野新聞デジタルに会員登録すると…
- 事件事故や高校野球・イベントなど速報でとちぎの「今」が分かる
さらにスタンダードプランなら…
- デジタル有料記事の大半が読める
- 教育や仕事に役立つ情報が充実
愛読者・フルプランなら…
- アプリも使えて、おくやみ情報もいち早く