読者の疑問に応える優良な調査報道(ジャーナリズム・オン・デマンド=JOD)を表彰する「第2回JODアワード」が30日に発表され、課題解決部門で下野新聞の「保育所 里帰り出産に悩むママ 長期欠席で退所 15市町」が3位に選ばれた。
JODに取り組む地方メディアの枠組み「JODパートナーシップ」(35社38媒体)の加盟媒体が、相互に優良な記事を選んだ。24年度に掲載された記事を対象とし、課題解決部門には11社が応募した。下野新聞社の部門3位は2年連続。
記事は、宇都宮市在住の30代女性の「里帰り出産に幼い子どもが同行すると、長期欠席を理由に保育所を退所しなくてはいけないのか」という疑問が発端。記者が県内25市町の状況を調べ、2024年9月29日付紙面「あなた発 とちぎ特命取材班(あなとち)」で報じた。
課題解決部門の1位は北陸中日新聞の「仮設住宅の制度の隙間に関する一連の報道」、2位は中国新聞の「中学校のスリッパ校則を巡る一連の報道」だった。
(田崎智亮(たさきともあき))
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