手塚武商店(矢板市泉)の手塚将之(てつかまさゆき)社長(35)は故郷にUターンし、廃校を活用したキャンプ・宿泊施設「長井小学校跡地キャンプ場」を運営する。施設を拠点に活動を広げ、少子高齢化や空き家問題といった地域の課題解決への道筋を描く。

-矢板市から東京都内の大学に進学、就職し、Uターンした経緯を教えてください。
「東京都内の大学卒業後、IT業界で勤め、技術者としてプログラミング、ウェブ制作、ウェブサイトを検索エンジンの検索結果で上位に表示させるための施策(SEO)など、一通りのスキルを身に付けました。その頃、『ツールとしてのITはもっと地域活性化に役立つはず』と思い、個人的に手弁当で広島市湯来町など各地で街おこしのお手伝いもしていました。ただ、自分の周りでそうした街や地域おこしのコンサルティングを事業として営む人たちには、自身の故郷に関わる人がほぼいないとも感じました」
「そのうち実家の両親が、1917年に創業した日用雑貨などを扱う商店を畳みたいと言ってきました。もったいない、自分の育った地元だからこそできることがたくさんあると考え、事業承継を決めました。同時に募集中だった矢板市の地域おこし協力隊に応募し、採用されました」


-キャンプ場を開業した理由は何ですか。
残り:約 1312文字/全文:1960文字
下野新聞デジタルに会員登録すると…
- 事件事故や高校野球・イベントなど速報でとちぎの「今」が分かる
さらにスタンダードプランなら…
- デジタル有料記事の大半が読める
- 教育や仕事に役立つ情報が充実
愛読者・フルプランなら…
- アプリも使えて、おくやみ情報もいち早く