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 沿線の魅力を発信しようと、JR烏山線で31日、車内でプロレスを行う団体専用臨時列車「充電! 烏山線プロレス号」が運行された。本県を拠点に活動する団体「栃木プロレス」の選手が熱戦を展開し、ファンの乗客87人を楽しませた。

選手たちの熱戦に沸く電車内=31日午前、JR烏山線
選手たちの熱戦に沸く電車内=31日午前、JR烏山線

 JR東日本が採算の厳しい沿線の活性化のため企画した。同社は同様に赤字路線の久留里線(千葉県)などでプロレス列車を開催しており、今回が3例目。

選手たちの熱戦に沸く電車内=31日午前、JR烏山線
選手たちの熱戦に沸く電車内=31日午前、JR烏山線

 午前11時過ぎ、蓄電池駆動電車「アキュム」が宇都宮駅を出発した。選手8人が宝積寺駅から入場し、マットを敷いた車内で、ヘッドロックやドロップキックなどを繰り出して乗客を沸かせた。

 烏山駅を折り返し、復路は8人全員のデスマッチ。試合後は「山あげ祭」など沿線の那須烏山市を紹介するアナウンスが流れ、選手と乗客が交流した。

 宇都宮市豊郷中1年高間千尋(たかまちひろ)さん(13)は「目の前で見るプロレスはすごい迫力だった」と興奮した様子。永尾颯樹(ながおさつき)選手(27)は「電車内で試合をしたのは初めて。プロレスの熱気や地域の魅力を皆さんに伝えられたと思う」と話した。