宇都宮市シルバー人材センターは4月から、女性会員が毛糸で手作りした編みぐるみ「餃子(ぎょーざ)ストラップ」の販売を始めた。かわいらしい見た目が観光客らに好評で、これまでに約100個を売り上げた。
製作しているのは「手芸クラブ」に所属する平均年齢75歳の6人。次世代型路面電車(LRT)開業などで注目を集める宇都宮をさらに盛り上げようと、市名物のギョーザ形ストラップを発案した。
毛糸を円形に編み、綿を包んでひだを付けて縫い合わせて作る。同系色のグラデーションでギョーザの焼き目を表現した。目と口が付いており、ハンドメイドのため一つ一つ微妙に表情が異なるのが特徴だ。大きさは約5センチで、一つ製作するのに45分ほどかかるという。
会員は主に自宅で製作し月2回、同センターに集まってラッピング作業を行っている。包装には同センターのブランド「MADE IN おばあちゃん」のシールを貼り、手作りをアピールしている。売れ行きは好調で、発売から2カ月で100個ほど売れた。
同クラブの三森由美(みもりゆみ)さん(75)がデザインを考案した。三森さんは「お土産売り場を見て、ギョーザを編み物にできると思った。作り方は苦心したが、本物のギョーザと同じやり方が1番簡単だった」と振り返った上で、「観光客や女子高生が買ってくれているようでうれしい。ギョーザがおいしかったという思い出とともに、買って帰ってもらえれば」と話した。
来らっせ本店とパセオ店、同センターで販売している。450円。(問)同センター028・633・5300。