懸命に守備をするブレックスの比江島(中央)と小川(右)。ベテランと若手の融合が実を結んだ=17日のCS準決勝第1戦から、日環アリーナ栃木

 「ほぼメンバーが変わらず戦えることはうれしいよ」。ケビン・ブラスウェル監督は開幕前、今季のチーム編成に手応えを口にした。チーム史上最高の勝率8割5分を記録し、東地区を制した2023~24年シーズン。そこから13選手が残留し、連係はより深みを増した。

 だが鎌田真吾(かまたしんご)ゼネラルマネジャー(GM)は「否定的な意見もあった」と振り返る。23~24年シーズンは圧倒的な強さを示しながら、チャンピオンシップ(CS)では準々決勝で敗退。頂点に立つことができなかったチームが、変化なく次シーズンへ臨むことに対し、交流サイト(SNS)上では「大丈夫なのか」といった不安の声も多く見られた。

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