アイドルグループ「SixTONES(ストーンズ)」の京本大我が、4月リリースのアルバム「PROT.30(プロトサーティ)」をひっさげて、「夢だった」というライブハウスでの公演に臨んだ。自身の手がけるクリエーティブプロジェクト「ART―PUT」の一環だ。
「Zepp Haneda」(東京都大田区)の舞台に姿を現したサングラス姿の京本。自身が作詞作曲したアルバム収録曲から「WONDER LAND」などの力強いロックを、エレキギターをかき鳴らしながら響かせ、ソウルフルな「Over Dub」ではつやのあるファルセットも披露した。
歌謡曲テイストも忍ばせつつアップテンポに言葉を詰め込んだ収録曲「酒と映画とナッツ」などに加え、中学生の頃から好きだったという「the pillows」の「ストレンジ カメレオン」のカバーも。ロックなアイドルの新たな一面を鮮烈に印象づけた。
曲の合間にストローで水を飲んでも「キャー」と歓声が飛ぶ。だが「汗だくだよ!」と客席に上気した顔を向けると、一瞬の間が生まれ「これで『キャー』はないんだ。なるほど。俺の中では『汗だく』はエロかったんだけど…」と首をかしげ、ファンを笑わせた。
ステージと客席で言葉も交わせるほどの距離感で、ライブハウスに親密なムードが満ちていく。客席から次々と「大好き」と声をかけられ「今までの公演では言ってないんだよ。争いが起きるよ」と冗談めかしながら「大好き!」と返すとファンの悲鳴がこだました。(ライブは17日に行われた)