三谷幸喜が脚本と監督を務め、全編ワンシーンワンカットで撮影したドラマ「おい、太宰」(WOWOWで6月29日放送)の完成報告会が東京都内で開かれ、三谷と出演の田中圭、小池栄子、宮沢エマが登場した。田中は「三谷さんのワンカットシリーズが好きなので、携われて幸せ」と話した。
田中演じる平凡な会社員が過去にタイムスリップし、作家の太宰治(松山ケンイチ)と恋人(小池)の心中を止めようとするドタバタ劇。三谷は「ワンカット作品を撮るのはこれで3度目。ようやくやりたいことができた」と手応えを語った。
田中は以前から三谷に出演を直談判していたという。「プライベートで会う特定の場所があって、そこでお願いした」となぜか場所を伏せた田中に、三谷が「それ(場所)は言わないほうがいいの? なんかいやらしく(聞こえる)…」とツッコミ。田中は「言ってもいいです。ジム、ジム」と慌てて種明かしした。
撮影は「想像よりもおおざっぱというか、臨機応変な対応が求められた」と田中。移動も多く「汗が止まらなかった」と苦労を振り返った。
司会からはドラマにちなみ「タイムスリップするならいつの時代に行きたいか?」との質問が。宮沢が「祖父母に会いたい」、小池が「小学生の頃の自分に戻りたい」と答えた一方、田中は「ジュラ紀に行って恐竜を見たい」と、遠い時代に思いをはせた。