近年増えている、マダニに吸血されることで媒介される感染症を2回にわたって紹介します。まずは重症熱性血小板減少症候群(SFTS)についてです。

 
 

 マダニは、食品に発生するコナダニ類やハウスダストの原因ともされるヒョウダニ等とは種類が異なり、野外の草原や森などで野生動物と共に生きています。幼ダニ、若ダニ、成ダニと生涯を通じて動物を吸血します。人が野山などに入って、たまたまSFTSウイルスを保有しているマダニにかまれると、SFTSに感染することがあります。