桜川を手がける辻善兵衛商店の辻社長

 全国新酒鑑評会で11年連続の金賞、昨年の関東信越国税局酒類鑑評会で最優秀賞に輝いた真岡市が誇る銘酒「桜川」。勝手ながら行屋川の桜並木や、隣接する茨城県桜川市にちなんだ名前かと思っていたが、どうやら滋賀県が関係していたようだ。

 桜川を手がける真岡市田町の辻善兵衛商店の16代目辻寛之(つじひろゆき)社長(48)に行屋川などとの関連を尋ねると、「よく言われます。特に桜川市と関係があると勘違いされているお客さんは結構いますよ」と苦笑い。地元の人でもその由来を知らない人は多いという。「実は近江国(現在の滋賀県)に関係があるんです」と予想外の答えが返ってきた。