(C)2007 福田ますみ/新潮社 (C)2025「でっちあげ」製作委員会

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 身に覚えのないことで謝罪させられ、処分され、報道され、訴訟まで起こされてしまったら…。映画「でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男」(三池崇史監督・公開中)は実際にあった出来事を基にしていて、原作はジャーナリスト・福田ますみさんのルポルタージュです。

 2003年、小学校の教師(綾野剛)が、今で言うモンスターペアレント(柴咲コウ)から、児童への身に覚えのない体罰や自殺強要について猛抗議されます。

 児童の顔にちょっと触れた時のことを言ってるのかな? 記憶と返事が曖昧になってしまうと、校長と教頭は慌てふためく。事態を収めるため、教師は仕方なく謝罪します。

 しかし、教育委員会から停職6カ月の懲戒処分が下るどころか、メディアから「殺人教師」とセンセーショナルに報道され、ついにはモンスターペアレントから損害賠償を求める民事訴訟を起こされ、孤立無援で法廷に立つ…。

 同じ日の出来事が、保護者と教師、それぞれの視点で描かれます。私は、そうして示される情報に、いとも簡単に流されてしまう自分に気づいて、猛反省しました。法廷劇になっていきますが、構成や編集に無駄がなく、のみ込みやすい。では、ルポが原作とはいえエンターテインメント映画として見やすくしている演出はどんなところ? 意外にも原作からしてそうだったんだ!という要素は何? YouTube「うるおうリコメンド」(略称うるりこ)で、記者さんたちと詳しくお伝えしていますので、ぜひご覧ください。

▼今回の動画URL

https://youtu.be/WHfZa-l2Rg4

▼「でっちあげ」2025年6月27日(金)全国公開

・出演:綾野剛 柴咲コウ

 亀梨和也 / 大倉孝二 小澤征悦 髙嶋政宏 迫田孝也

 安藤玉恵 美村里江 峯村リエ 東野絢香 飯田基祐 三浦綺羅

 木村文乃 光石研 北村一輝 / 小林薫

・監督:三池崇史

・原作:福田ますみ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』(新潮文庫刊)

・配給:東映

 【やまざき・あみ】タレント、モデル。写真集「Cantabile」(ワニブックス)発売中。1997年生まれ、東京都出身。音楽大卒。Netflix映画「シティーハンター」出演。フジテレビ「ラフ’s ラボ」レギュラー。