自身が運営するユーチューブの個人チャンネルで、参院選についての私見を述べるKAZUYAさん。これまで投稿した動画の総再生回数は約2億4千万回に上る

 国内外の選挙でSNSが存在感を高めている。政治への関心を高める手段になり得る半面、真偽不明の情報を広めたり意見の対立をあおったりするなど、その拡散力は功罪をはらむ。参院選を前に、栃木県内の現状から課題を探る。

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 「こんばんは、KAZUYAです。今日も生放送の時間がやって参りました」。6月24日夜9時からのユーチューブの生配信。参院選の「前哨戦」となった東京都議選の結果を、持論を交えて淡々と解説していく。

 宇都宮市在住の政治系ユーチューバー、KAZUYAさん(37)。チャンネル登録者約64万2千人、総視聴数は約2億4千万回に上る。取り上げるテーマは政治、国際、時事問題など幅広い。24日の配信は、翌日までに約3万回再生された。