参院選栃木選挙区に立候補を届け出た立憲民主党新人の板津由華(いたづゆか)氏(37)は3日午前、宇都宮二荒山神社前で第一声を放った。第一声の概要は次の通り。
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皆さんが背中を押してくれたから、支えてくれたから今、この場に立てている。今日、17日間の参議院選挙が始まった。この選挙で問われているのは何か、それは国民の生活を本当に守るのは一体誰なのか、そういうことだと思う。
この物価高、本当に苦しい状況が続いている中で、政府は国民生活を圧迫し続けている。その問題を放置してきた。
これまで消費税がどんどんどんどん上がり続けてきて、年金生活者や非正規雇用者がすごく苦しい生活を送ることになった。それがなぜ分からないのかと。正しい政治をするためには、国民の声を聞かなければならないとは思わないか。
今の政府は本当に生活者の声を、国民の声を聞いているのか。私はそうは思わない。だからこそ、この参議院選挙で私たちが勝ち抜かなければならない、勝ち取らなければならない。
まずは消費税の減税、ここから始めていく。消費税の減税にはまずやらなければならないことが二つある。それは食料品の税率を0%にする食料品減税と、インボイス制度の廃止だ。
インボイス制度は新たな増税だ。これをやることによって、フリーランスや中小企業の事業者が本当に大変な思いをしている。日本の自由な働き方を守ると言いつつ、自由な働き方を奪っているのはどっちだろうか。このインボイス制度、必ず廃止しなければならないとはっきり訴えたい。
そして食料品の税率ゼロ。ヨーロッパなどでは、やっている国も多い。日本はなぜ食という生活の根幹、生活者の根幹、ここに税金をかけるのか。食べることは贅沢(ぜいたく)なのか。食べることは悪いことなのか。違う。だからこそ、食品の税率はゼロにしていかなければいけない。食料品の消費減税をしていこう。これをやってこそ、私たちの生活は物価高から解放されていく。
物価高対策は、足元の対策だ。中長期に日本を成長させていくためには、一体何が必要か。中小企業者、そして農家の生活を支えることではないか。
私は栃木県に移住してから4年目になった。栃木県に来た時、感動した。こんなにも青々とした美しい田んぼが広がり、そしてこの街並み、お米はおいしくて野菜は新鮮で、人はとても優しい。私は栃木県が大好きになった。
だが、今、栃木県から若者や女性がどんどん流出してしまっている。地方が衰退をしている。特にこの20年間、顕著ではないか。どんどん人口が減っている。
地方を守る。そんなことを言っている政府は、本当に地方を守れているのか。私は逆だと思う。政府の政策によって、日本が衰退していっている。それを今ここで止めなければならない。
農業生活者の生活を守るためにも、農業の戸別所得補償をバージョンアップしていかなければならないのではないか。
民主党政権時代、旧民主党政権の時に導入されたが、自民党政権が廃止した。あの時に廃止していなければ、こんなにも農業生活者が苦しいことあっただろうか。お米の価格が高くなることもあっただろうか。お米が足りなくなった、こんなことなかったのではないか。私はこれは、自己責任ではない。皆さんが悪いのではない。政治の責任だ。
この政策を変えていかなければならない。だからこそ、立憲民主党、そして私、板津由華を皆さんの手で押し上げていただきたい。
私は皆さんと共に栃木県から日本を立て直す。そして自公政権を過半数割れに追い込み、政権交代につなげていく。そのために私は、全力で戦い抜き、国民生活を守るために物価高と最後まで戦っていく。
どうか皆さんお力を貸してほしい。そして共に、前に、一緒に進んでいこう。皆さんと一緒なら私は変えられると思っている。