クールでミステリアスな第一印象とは裏腹に、素顔は好奇心旺盛で人なつこい。放送中の「仮面ライダーガヴ」(テレビ朝日系、日曜朝)で敵幹部の1人を演じて注目を浴びた俳優の千歳まち。「役を演じることで、自分とは違う人生を歩めるのが楽しい。どんな役でも愛情を持って演じるよう心がけています」
演じたのは、仮面ライダーたちと敵対する「ストマック家」の5きょうだいの長女グロッタ。人間を容赦なく襲う一方で、きょうだいの絆を大事にする側面も違和感なく見せ、シリーズ終盤でライダーに倒された際にはファンから惜しむ声も多く上がった。
メイン脚本の香村純子からは「(演じる)まちちゃんがストマック家のみんなのことを大好きだったから、グロッタも家族思いのキャラクターになっていった」と明かされたという。「役に自分の要素が反映されるのは初めて。恐れ多いけどうれしかった」と感慨深げに語った。
次に挑戦したいのは「見ている人が元気になるような役」。目標は振り切ったコメディーで知られる福田雄一演出のミュージカルだ。大のゲーム好きでもあり「ゲームの実写化作品にも出てみたい」と夢は尽きない。
これまでは舞台を中心に活動し、俳優業のかたわら脚本を手がけることも。多彩な活動を支えるのは、ファンや家族の応援だ。「特に母は、誰よりも私を応援してくれている。元気に活躍する姿を母にたくさん見せたい」と飛躍を誓った。
千歳まちは7月25日公開の映画「仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者」にも出演する。