クマが目撃された現場付近=5日午前、那須塩原市東原

 5日午前4時半ごろ、那須塩原市東原の市道で、通行人の女性が、体長約1・1メートルのクマ1頭を目撃した。那須塩原署によると、現場は鳥野目地区コミュニティ消防センターから南東に約50メートルで、周辺は民家が点在する。けが人はいなかった。

 署によると、通報者の女性は登山に向かう途中で、市道上を西から東へ横断するクマを発見。5日午前7時半ごろに「鳥野目街道上でクマを見かけた」と通報した。

 現場は、6月30日に同市、農業男性(73)が体長約1・5メートルのクマに襲われた同市埼玉の店舗兼住宅から北に約4・2キロの距離。1~2日にクマのふんや足跡のようなものが見つかった黒磯北中からは北に約2・2キロの地点。

 同一の個体かどうかは不明で、署は市や地元猟友会と連携しながら周辺地域でパトロールを強化している。目撃現場近くに住む男性(42)は「散歩によく行くので困る。黒磯北中に通う子どもの通学も心配だ」と不安げな表情で話した。