上三川町天神町の県営住宅で2022年3月、女性の遺体が見つかった事件で、母親への殺人や死体遺棄など五つの罪に問われ、一審宇都宮地裁の裁判員裁判で懲役16年(求刑懲役18年)を言い渡された長女の同、イラストレーターの女被告(31)の控訴審初公判が4日、東京高裁(永渕健一(ながふちけんいち)裁判長)で開かれた。弁護側は完全責任能力を認めた一審判決に重大な誤りがあると主張し、被告の刑事責任能力を調べるため精神鑑定を請求する考えを示した。検察側は控訴棄却を求めた。