もったいなくて食べられない-。栃木県真岡市並木町2丁目の「御菓子司 紅谷三宅」の和菓子が交流サイト(SNS)でバズっている。「生産性を無視した非効率なお菓子ばかり作っています」。そう公言するほど手の込んだ動物モチーフの練り切りが、店内のショーケースにずらりと並ぶ。手がける店主三宅正晃(みやけまさあき)さん(33)を取材すると、“かわいすぎる和菓子”誕生の経緯や職人としての熱い思いを聞けた。

店頭のショーケースには手の込んだデザインの練り切りがずらりと並ぶ
店頭のショーケースには手の込んだデザインの練り切りがずらりと並ぶ

 紅谷三宅は約30年前に開店した。2代目の三宅さんは都内の和菓子店で約5年間の修行を積んでから店を継いだ。