春季県大会2本塁打のパンチ力でチームをけん引する作新の土井

最速143キロの直球とスライダーで最後の夏に挑む佐野日大の洲永

春季県大会2本塁打のパンチ力でチームをけん引する作新の土井 最速143キロの直球とスライダーで最後の夏に挑む佐野日大の洲永

 第107回全国高校野球選手権栃木大会は10日、宇都宮市のエイジェックスタジアムで開幕する。27日の決勝まで延べ11日間、出場60校54チームが憧れの甲子園を目指して、しのぎを削る。

 今大会は昨秋から県内公式戦無敗の佐野日大や、春季県大会準優勝で、4年ぶりの夏制覇を目指す作新学院などを中心に激戦必至。昨秋の関東大会に出場した宇都宮工や、連覇を狙う石橋など公立勢の躍進にも期待がかかる。

 山組をA~Dの4ブロックに分け、夏の戦いを展望する。

【Aブロック】作新が中心、幸福に勢い

 春準優勝の作新学院が頭一つ抜ける。春は2本塁打の土井雄一郎(どいゆういちろう)を中心にチーム打率は4割越え。20盗塁は8強最多で、機動力も絡めた攻撃的野球に磨きをかける。投手陣も左右がそろって力を見せる。