10年ほど前から交際し、5年ほど前から一緒に暮らすさくら市の2人。つなぐ手に信頼感がにじむ=6月下旬、宇都宮市内

 栃木県さくら市に住むカップルは昨年から、「選択的夫婦別姓」制度導入を目指す活動に参加する。会社員男性(54)と医療従事者女性(51)で、現在は事実婚。「制度ができれば法律婚をしたい」と考えている。

 理由の一つに、事実婚のもろさを挙げる。「事実婚カップルの一方が入院などしても、親族ではないので病状や治療の説明を真っ先には受けられない。長年連れ添ったパートナーでも」と女性。年齢的に老後が近付く中、切実な問題だ。