【那須】大島の那須どうぶつ王国が整備を進めてきたアメリカビーバーの新展示場「ビーバースワンプ」が完成し10日、報道関係者に先行公開された。17日から一般公開される。
アメリカビーバーは後ろ足の水かきや平らなうろこ状の尾が特徴で、一日の多くを水中で過ごす。新展示場は約1200平方メートルの屋外スペースに、池の中央に木の枝で作った高さ約1・5メートル、直径約4メートルの「ロッジ」と呼ばれる住処を設けるなど北米の生息環境を再現した。
10日は雄の「ピボ」と雌の「ヤマブキ」2頭が姿を見せた。気持ち良さそうに池を泳いだり、陸上で毛づくろいをしたりする様子も見られた。
新展示場入り口には2024年3月、67歳で亡くなった佐藤哲也(さとうてつや)前園長を顕彰する記念レリーフも設置。18日に除幕式を行う。
飼育員の松田英和(まつだひでかず)さん(46)は「生息環境を再現した展示場で、野生に近い行動をするビーバーを見てほしい」と呼びかけている。