あゆのくされずし(市提供)

 【宇都宮】上河内生涯学習センターは8、11月、上河内地区の伝統料理「あゆのくされずし」を作る地域学習講座を開く。計3回の講座で、25日まで参加者を募っている。

 同センターでは、地域の歴史や伝統文化を次世代に伝える「上河内地域学」講座を開催している。

 本年度は鬼怒川に近い一部の地域で保存食として古くから作られてきた、アユを使った「あゆのくされずし」がテーマ。乳酸発酵させるなれずしの一種で、梵天(ぼんてん)祭りの時などにごちそうとして振る舞われる。

 講座では由来について学んだ後、アユの塩漬け、ごはんや千切り大根と混ぜての本漬け、水切りして完成させるまでの調理工程を体験する。講師は地域の食文化に詳しい、同地区健康づくり推進員の塩井(しおい)イネさんが務める。

 参加費千円で定員9人。18歳以上の市民か市内への通勤・通学者で、全回受講できることが条件。応募多数の場合は抽選となる。(問)同センター028・674・3131。