佐野日大に逆転勝利し、歓喜する栃工ナイン=エイジェックスタジアム、森田大地撮影

9回、栃工の捕手・永田(右)が遊ゴロと送球の間に本塁を突いた二走をタッチアウトにし、試合終了=エイジェックスタジアム、森田大地撮影

佐野日大に逆転勝利し、歓喜する栃工ナイン=エイジェックスタジアム、森田大地撮影 9回、栃工の捕手・永田(右)が遊ゴロと送球の間に本塁を突いた二走をタッチアウトにし、試合終了=エイジェックスタジアム、森田大地撮影

 第107回全国高校野球選手権栃木大会第8日は20日、宇都宮市のエイジェックスタジアムと清原球場で3回戦の残り4試合を行い、8強が出そろった。秋春県大会王者のシード佐野日大が栃木工に4-5の逆転負けを喫する波乱があった。栃木工は10年ぶりの準々決勝進出。宇都宮は鹿沼商工に2-1で競り勝ち、25年ぶりにベスト8に入った。このほか宇都宮工が前回覇者の石橋に2-1で勝ち、青藍泰斗は7-3で宇都宮商を退けた。準々決勝は23日、同2会場で4試合が行われる。

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初球を狙い強振 栃工・山田

 野球は九回2死から-。そんなよく使われるフレーズを、最後まで諦めずに体現したのは栃木工だ。優勝候補相手に、あと1アウトで敗戦という状況から3点を奪い逆転。大金星の瞬間、選手たちがベンチを飛び出し、山岸大惺(やまぎしたいせい)主将は「『できる』と唱え続けた。最高の仲間たち」と思いがあふれた。