
20日投開票の参院選栃木選挙区は、自民党現職が約30万票を獲得して立憲民主党新人らを振り切った。逆風を受け苦しみながらも議席を死守した自民、接戦が伝えられたものの最後は自民の厚い壁に屈した立民、「日本人ファースト」を掲げ存在感を示した参政党。それぞれの視点から選挙戦を振り返り、課題を探る。
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ベテラン議員2人の涙が激戦を物語っていた。
20日夜、自民現職の高橋克法(たかはしかつのり)氏(67)の選挙事務所。当選確実の報を受けてマイクを握った茂木敏充(もてぎとしみつ)自民県連会長は「自分の選挙でもこんなにうれしかったことはない」と声を詰まらせ、目を潤ませた高橋氏と固い握手を交わした。

激戦を制し感極まる高橋氏(左)と茂木氏=20日午後10時40分、宇都宮市戸祭町
参院選で自民や石破政権を取り巻く状況は厳しかった。派閥裏金事件に端を発した「政治とカネ」の問題や長引く物価高、難航する日米関税交渉、閣僚らの失言-。
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