20日投開票の参院選栃木選挙区は、自民党現職が約30万票を獲得して立憲民主党新人らを振り切った。逆風を受け苦しみながらも議席を死守した自民、接戦が伝えられたものの最後は自民の厚い壁に屈した立民、「日本人ファースト」を掲げ存在感を示した参政党。それぞれの視点から選挙戦を振り返り、課題を探る。

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 「栃木で自民党から議席をもぎ取ることが、日本を変えることにつながる」

 参院選の選挙戦最終日の19日午後、JR宇都宮駅西口。立憲民主党新人の板津由華(いたづゆか)氏(37)の応援で来県した野田佳彦(のだよしひこ)党代表は声を張った。

選挙戦最終日に板津氏(左から2人目)の応援で来県した野田代表(左)=19日午後、JR宇都宮駅西口
選挙戦最終日に板津氏(左から2人目)の応援で来県した野田代表(左)=19日午後、JR宇都宮駅西口