大型クレーンでつり上げられ、川の中に設置される「やな」

 【大田原】清流・那珂川上流にある黒羽向町の黒羽観光やなで23日、夏の風物詩「やな」の設置作業が行われた。8月1日から開放される。

 やなは幅4・8メートル、長さ20メートルで、鉄骨で組まれている。夏休み期間中の子どもたちが水遊びなどを楽しめる人気スポットとなっている。

 地元の建設業者がやなの設置作業を行った。ショベルカーを駆使して川底を整地した後、大型クレーンでやなをつり上げて、位置を微調整しながら川の中にゆっくりと下ろした。座席でアユ料理を楽しんでいた人たちも作業を見守っていた。

 運営する黒羽観光簗(やな)漁業組合の室井秀夫(むろいひでお)常務理事は「やながあるからこそ子どもたちも楽しい思い出を作れる。アユ料理だけでなく夏の那珂川の雰囲気も味わってほしい」と話した。