大田原市美原2丁目、植木職人渡辺一男(わたなべかずお)さん(82)が管理する佐久山の植木場で、1本のヤマユリから57輪の花が咲いた。
県立博物館によると「帯化(たいか)」と呼ばれる現象で、茎が帯状に平べったくなり多くの花を付ける。
渡辺さんがヤマユリを育て始めたのは約25年前。アブラムシなどが付かないようにこまめに手入れし、丹精してきた。50輪以上咲いたのはこれまでに2度だけだといい、「友人からも『よく咲かせたね』と褒められた。別のヤマユリも順調に育っているので、来年も50輪以上咲いてくれたら」と話した。