20日投開票の参院選栃木選挙区は、自民党現職が約30万票を獲得して立憲民主党新人らを振り切った。逆風を受け苦しみながらも議席を死守した自民、接戦が伝えられたものの最後は自民の厚い壁に屈した立民、「日本人ファースト」を掲げ存在感を示した参政党。それぞれの視点から選挙戦を振り返り、課題を探る。

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 「日本人ファーストだから、国民の生活をまず守る」。参院選公示後初の日曜日となった7日、JR宇都宮駅西口。参政党新人の大森紀明(おおもりのりあき)氏(54)の応援に入った神谷宗幣(かみやそうへい)代表が声を上げると、ペデストリアンデッキを埋め尽くした群衆から拍手が起きた。