サッカーJ3で栃木県に本拠地を置く栃木シティと栃木SCが対戦する「栃木ダービー」がきょう26日午後6時、栃木シティのホームスタジアム・シティフットボールステーション(CFS、栃木市)で行われる。試合を前に、会場周辺に栃木シティを侮辱する内容の掲示物が確認されたとして、両チームが声明を出した。午後4時46分ごろには、栃木SCは今回の違反行為を行った4人を特定し、無期限入場禁止の処分を通告したと発表した。

 両チームのホームページ(HP)によると、午前7時時点で栃木シティや同チームの所属選手、スタッフを誹謗(ひぼう)中傷する張り紙が複数確認された。

 栃木シティは「差別的、侮辱的もしくは公序良俗に反する言動であり大変遺憾。いかなる背景があろうとも決して容認できない。リーグをはじめとする関係各所と連携し、適切に対応していく」と発表した。

 栃木SCも「リスペクトの精神に反するものであり、いかなる理由があっても決して許されるものではない。スタジアムやその周辺を含むすべての場所において、対戦相手をおとしめるような言動、掲出物、落書きなどの行為は絶対におやめください」と呼びかけている。

 その後、クラブの調査によって今回の違反行為を行った4人を特定したとし、4人に対して無期限入場禁止の処分を通告し、同日の栃木ダービーでSC応援の全ての横断幕掲出を禁止したと更新。「今回の事態を重く受け止め、スタジアム内外でのルールやマナー、他クラブへのリスペクトの精神について、サポーターの皆さまとともに再確認・徹底して参ります」とコメントした。
 

 交流サイト(SNS)上では、栃木シティへの批判的な内容の張り紙が、公共物に貼られた様子をとらえた写真がアップされている。