「秋川ファーマーズセンター」に並ぶ新鮮なトウモロコシ=東京都あきる野市

 五日市街道沿いに広がるトウモロコシ畑=東京都あきる野市

 大岳鍾乳洞の入り口=東京都あきる野市

 大岳鍾乳洞の洞内=東京都あきる野市

 大岳鍾乳洞につながる林道=東京都あきる野市

 美肌の湯として人気の「秋川渓谷 瀬音の湯」=東京都あきる野市

あきる野市

 「秋川ファーマーズセンター」に並ぶ新鮮なトウモロコシ=東京都あきる野市  五日市街道沿いに広がるトウモロコシ畑=東京都あきる野市  大岳鍾乳洞の入り口=東京都あきる野市  大岳鍾乳洞の洞内=東京都あきる野市  大岳鍾乳洞につながる林道=東京都あきる野市  美肌の湯として人気の「秋川渓谷 瀬音の湯」=東京都あきる野市 あきる野市

 都心から西に40~50キロに位置するあきる野市。奥多摩の山々の麓に、丘陵地や広大なトウモロコシ畑が広がる自然豊かな街に、涼を求めて出かけた。

 JR五日市線の武蔵五日市駅で下車してバスに乗り換え、都の天然記念物に指定されている大岳鍾乳洞を目指す。バスは渓谷に沿ってぐんぐん山道を上り、鍾乳洞から最寄りのバス停に到着。渓流のせせらぎが優しく響く林道を20分ほど歩くと、鍾乳洞の入り口が見えてくる。

 標高520メートルにある大岳鍾乳洞は1961年に発見されたという。受付でヘルメットを借りて洞内に入ると、心地よい冷気に全身が包まれ、すっと汗が引いた。この日の洞内は気温11度。まさに天然のクーラーだ。「気温は11~13度と一定なので、夏は涼しく、冬は暖かく感じられます」と管理人の田中嘉伸さん。

 鍾乳洞は1周約300メートルで、所要時間は20~30分。ユニークな形状の鍾乳石や、2億5千万年前に生きていたとされるウミユリの化石も見ることができる。高さ約1メートルの狭小なコースでは、リュックを胸に抱えてゆっくり前進。頭をゴツゴツと天井にぶつけるたびにヘルメットに感謝した。

 探検家気分を満喫して「秋川渓谷 瀬音の湯」へ。アルカリ度が高く「美肌の湯」として人気という。源泉掛け流しの内風呂にゆっくり漬かって、大きな窓越しに生い茂る木々を眺めていると、体がゆっくり、じんわりとほぐれていった。

 市の五日市街道沿いはトウモロコシの産地として知られる。JR五日市線の東秋留駅で降りて、JAあきがわが運営する農産物の直売所「秋川ファーマーズセンター」に立ち寄る。夏になると、畑で朝採れたばかりのみずみずしいトウモロコシがずらりと並ぶ。

 お土産にセンターで購入し、皮が1、2枚付いたまま電子レンジで5分加熱してかぶりつくと、果実のような甘みが口いっぱいに広がった。

 【メモ】大岳鍾乳洞の見学料は大人700円、小中学生500円。