塩谷町内でしめ縄の材料となる青わらの収穫作業が最盛期を迎えている。

最盛期を迎えた青わらの収穫作業=28日午前6時5分、塩谷町喜佐見
青さが特徴の町産わらで作るしめ縄は町の伝統産業。JAしおのやによると、町内には約10軒の生産農家があり、喜佐見の鈴木孝夫(すずきたかお)さん(74)方では15アールの田んぼに青々としたわらが育つ。28日も早朝から収穫が進められ、妻のはるみさん(74)と背丈約1・5メートルのわらを丁寧に刈り取っていった。

最盛期を迎えた青わらの収穫作業=28日午前6時50分、塩谷町喜佐見
わらはこの日のうちに一束ずつ2時間ほど天日干しされ、さらに乾燥機にかけて倉庫で保管。しめ縄に仕上げた後は9月ごろから順次、全国各地の神社などに出荷するという。鈴木さんは「神聖な場所で使ってもらうので真心込めてしめ縄を作りたい」と話していた。

最盛期を迎えた青わらの収穫作業=28日午前6時10分、塩谷町喜佐見