新潟県湯沢町で開かれた野外音楽イベント「フジロックフェスティバル」が3日間の日程を終え、閉幕した。7月25~27日の観客動員は計10万6千人。2日目は豪雨に見舞われたが、ジェイムス・ブレイクら世界的なアーティストが次々と登場し、観客たちを魅了した。
朝から強い日差しが照りつけた2日目だが、午後2時半過ぎに雨が激しく降り始め、山間に雷鳴がとどろいた。メインの会場「グリーンステージ」に登場したのがロンドン出身のシンガー・ソングライターのジェイムス・ブレイク。シンセサイザーの前に腰かけ脚でリズムを取りながらスモーキーな美声を響かせた。
終盤に雨が上がると曲調もがらりと変化。アップテンポでダンサブルな音楽を響かせ、色とりどりのレインウエアを着た観客たちを踊らせた。
3日目の締めくくりには米ロックバンド「ヴァンパイア・ウィークエンド」が登場。2022年にも出演した彼ら。ボーカルのエズラ・クーニグは「ただいま、フジロック。僕たちのお気に入りのフェスなんだ」と語りかけ、甘くはかない歌声に郷愁が広がった。
山下達郎ら200組を超えるアーティストが登場した今年。山下が出演する2日目のチケットや3日通し券が売り切れるなどし、例年以上のにぎわいとなった。