警察官らと情報提供を求めるチラシを配るダミアンさん(左)=28日午前、日光市松原町

 観光で日光市内を訪れていたフランス国籍、ベロン・ティフェヌ・マリー・アリックスさん(43)が行方不明となってから29日で7年となる。県警などは28日、東武日光駅とJR日光駅で観光客らに情報提供を呼びかける広報活動を行った。

 県警本部と日光署、日光市役所の計10人が参加し、来日中のベロンさんの兄ダミアンさん(45)や支援者も協力してチラシを配るなどした。ダミアンさんは「これからも警察に捜査していただき、ティフェヌを発見できれば」と話した。

 県警はこれまで延べ1万人以上の捜査員を投入し、100回以上の捜索を実施しており、事件と事故の両面で捜査中。6月末までに240件の情報が寄せられているが、有力な手がかりは見つかっていない。

 県警人身安全少年課の大渕美湖(おおぶちみこ)人身安全対策指導官は「7年が経過し、情報が減ってきている。ささいなことでいいので情報提供していただき、一刻も早くベロンさんを発見したい」と語った。情報提供は日光署0288・53・0110。