蒸した米を手でほぐしながら冷ます作業を体験する見学者たち=鹿沼市

 昨年、県内で51年ぶり、鹿沼市内では37年ぶりに日本酒蔵を復活させた小林醸造(鹿沼市上粕尾、小林一三(こばやしいちぞう)社長)。旧上粕尾小体育館を改修した前日光醸造所で日本酒醸造を開業し、今月で1年がたった。小売店や飲食店などが求める酒を小ロットで造る「オーダーメード酒」は初年度、多岐にわたる約80件の注文に応えた。目標の100件には届かなかったが、欧州への輸出を実現させるなど手応えのあるスタートを切った。

 オーダーメード酒は、香りや味わいなど顧客が求める酒を個別に造る新しいビジネスモデル。720ミリリットルボトル、100本から請け負い、指定のボトルにオリジナルラベルを付けて引き渡す。初年度は20万円だったが今後値上げする予定。