提携グッズを手に記念イベントを紹介する宇都宮市職員

 【宇都宮】市は8月1、2日、江野町のオリオンスクエアなどで沖縄県うるま市との友好都市提携1周年を記念するイベントを開催する。同市の高校生らが沖縄の伝統芸能を披露するほか、1周年に合わせて両市の麦芽を使った記念ビールを製造、会場で先行販売する。

 両市は農業や観光などの経済分野を中心に10年前から交流が続いており、昨年8月3日に友好都市提携を結んだ。記念イベントにはうるま市の高校生や地元の青年会、市職員ら約80人が駆け付ける。

 1日は午後4時半からオリオン通りやオリオンスクエアで、沖縄の伝統的な盆の踊り「エイサー」や歌舞劇「組踊(くみおどり)」を現代風にした演目を披露する。2日はふるさと宮まつりのパレードにうるま市一行も参加するほか、JR宇都宮駅前、道の駅うつのみやろまんちっく村、宇都宮共和大宇都宮シティキャンパスを回り、エイサーなどを披露する。

 両日とも、沖縄料理などの飲食ブースの出店や特産品の販売があり、エイサーの太鼓をたたいたり三線を演奏したりできる文化体験コーナーも開設される。

 1周年に合わせ、うるま市産の小麦麦芽と宇都宮市産の大麦麦芽を使ったパイナップル風味の記念ビールを、ろまんちっく村で限定製造。3日から同村で販売するのを前に、記念イベントで先行販売する。

 イベントのほか、友好都市提携テーマソング「花-ユウナとサツキ」を宇都宮市役所本庁舎で正午頃に流すなどの企画もある。

 佐藤栄一(さとうえいいち)市長は24日の定例記者会見で「新たに築いた人と人との豊かさ、つながりは本市のアドバンテージになった。これからも交流を広げ、深めたい」と意気込んだ。