宇都宮市と芳賀町を結ぶ次世代型路面電車(LRT)を運行する宇都宮ライトレールは5日、7月の利用者数を約50万6千人と発表した。月当たりの利用者が50万人を超えるのは2023年8月の開業以来初めて。通学利用が減る夏休み期間に入ったが、人気アニメ「鬼滅の刃」の新作映画公開で、映画館がある沿線の大型商業施設ベルモールに向かう小中学生や親子連れらの乗車が多かったことも後押ししたとみられる。
宇都宮ライトレールによると、7月の1日当たり利用者は平日が約1万8千~2万人程度、土日祝日が約1万人で推移した。
特にベルモールの最寄りとなる宇都宮大学陽東キャンパス停留場は、夏休みに入り乗降者が約1・4倍に増加。「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座(あかざ)再来」公開初日の18日は、1日当たり利用者が開業以来2番目に多い約2万1千人を記録した。
LRTは年々利用者が増え、23年度は毎月30万人台後半、24年度は同40万人台前半で推移。本年度は4~6月が40万人台後半で、7月の50万人突破を含めて毎月、過去最多を更新した。
開業からの累計利用者は6月中旬に900万人を超え、1千万人突破は開業前の想定より6カ月早い今月中を見込む。