ペルーの家庭料理がふるまわれた無料食堂

 【真岡】市内を拠点に在住外国人の生活支援に取り組むNPO法人「希望のタネ」はこのほど、八木岡の事務所で4回目となる無料食堂と、食料品の配布会を行った。

 同法人は並木町4丁目、ペルー国籍、カストロ・オマル理事長(45)と妻モレ・アナイさん(43)が中心となり2022年に設立。金銭面や言葉の壁、精神的な悩みを抱える在住外国人らを支援しようとフードバンクなどの活動を行ってきた。昨今の物価高の状況を踏まえ、6月から新たに無料食堂を始めた。

 市内外からペルーやブラジル、ボリビアなどの在住外国人ら約40世帯が訪れ、コメやパスタ、飲料などの食料品を受け取った。さらにペルーの家庭料理である鶏肉のシチュー「アヒデポヨ」を味わいながら談笑したり、ミニゲームを楽しんだりして交流を深めた。

 茨城県下妻市、ペルー国籍、パート従業員女性(55)は「給料が少ない中での物価高なのですごくありがたい。いろんな人と話ができて精神的にも助かる」と話した。

 カストロ理事長は「国籍を問わず、困っている人にとって一日でも悩みを忘れられるようなよりどころになってほしい」と願った。