ずらりと並ぶ再生品の自転車。2500円の値札が付いているものもある

ずらりと並ぶ再生品の自転車。子ども用の人気が特に高いという

ずらりと並ぶ再生品の自転車。2500円の値札が付いているものもある ずらりと並ぶ再生品の自転車。子ども用の人気が特に高いという

 ごみの減量化を目指し、栃木市クリーン推進課が取り組む「再生品提供事業」が人気だ。梓町のごみ処理施設「とちぎクリーンプラザ」に集められた自転車や家具などから使えそうな物を選び、修繕して市民へ安価で提供する。毎年偶数月に同プラザで展示と申し込み受け付けを行っており、今月の受け付けは15日まで。倍率が40倍となるほど人気を集める品もあるという。同課は「リサイクルの大切さをPRしていきたい」としている。

 同プラザ管理棟2階の再生品展示室に、自転車24台やイス、スチール棚など計44点がずらりと並ぶ。新品のようにきれいな自転車に貼られた値札は2500円。多くの市民が目当ての品を探しに足を運ぶ。

 同課によると、同事業は「物を大切にする心を育み、ごみの減量化を図ろう」と2003年8月1日から始まった。徐々に市民に定着し、毎回50点前後を再生品として販売している。

 修繕作業は市シルバー人材センターが担う。パンクした自転車のタイヤは、捨てられた自転車から同じ型を探すなどして対応し、新しく部品を取り寄せずに直す。安全を守るため、ブレーキやライトなどは特に注意を払って修繕している。