境内を優しく照らす灯籠

 【栃木】鍋山町の宝蓮寺(ほうれんじ)で9日夜、年に1度、本尊の如意輪観音(にょいりんかんのん)を開帳する「観音まつり」が行われた。今年は初めて子どもたちが作った灯籠が境内に飾られ、参拝客らを魅了した。

 灯籠の設置は檀家(だんか)らが4年前から実施している。地元のフリースクール「こころテラス☆free」に通う子どもたちが色紙で作ったハスや、和紙に仏様を描いた灯籠など大小約300個が飾られ、午後7時ごろに点火されると、辺りを幻想的に照らした。

 寺尾小4年鈴木結衣佳(すずきゆいか)さん(9)は「カラフルできれい。友達の作ったものを探すのも楽しい」と笑顔。寺庭婦人斎藤佳子(さいとうけいこ)さん(62)は「より温かみのある祭りになった」とほほ笑んだ。