ウガンダの援助依存度は低下傾向にある。国際協力機構(JICA)によると、インフラや農業分野などでは外国援助への依存から脱却しつつあるが、保健医療は例外という。主要国の支援がなければサービスが立ちゆかない状況が続く。

 7月30日、首都カンパラから約30キロ離れた「エンテベ地域中核病院」。待合室のいすは検査結果を待つ患者らで埋まっていた。

エンテベ地域中核病院で、検査結果が出るのを待つ患者たち
エンテベ地域中核病院で、検査結果が出るのを待つ患者たち
エンテベ地域中核病院の現状を説明する看護師
エンテベ地域中核病院の現状を説明する看護師

 1950年代から運営される総合病院。5年前に主要な地域中核病院に格上げされたものの、体制は盤石とはほど遠い。建物は手狭で、看護師などの人材や医療機器も足りていない。

日本式の5Sで改善

 JICAは現地16の地域中核病院を中心にハード、ソフト両面の支援を続けており、日本式の5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)の浸透を図るなどして改善を目指す。人口が急増する中、対応は急務だ。

 宇都宮市で幼少期を過ごした