次世代型路面電車(LRT)を運行する宇都宮ライトレールは23日、開業後の累計利用者1千万人達成を記念したラッピング電車を停留場「宇都宮駅東口」でお披露目した。開業2周年を祝う記念品の配布や、小学生以下の運賃を終日無料とする「キッズフリーDAY」も実施し、家族連れなどでにぎわった。

LRTは2023年8月26日に開業。今月19日に、当初の想定より半年早く累計利用者数が1千万人を突破した。
ラッピング電車は、車体上部に「1000万人達成」などの文字を配したデザイン。午前10時から午後4時まで同停留場の1番線に留め置かれ、ホームでは記念のクッキーも配られた。ラッピング電車は約1カ月間運行する。
同停留場横の交流広場「宮みらいライトヒル」では、うちわなど開業2周年記念グッズを配布。特別デザインの1日乗車券(限定千枚)などの商品も用意され、午前10時の販売開始前に列ができていた。

記念グッズを目的に午前9時前に来場した宇都宮市富士見小6年石塚優斗(いしづかゆうと)さん(11)は「LRTは涼しくて乗り心地もいい。今日はベルモールまで乗車したい」と笑顔。
子ども2人と訪れた同市宮みらい2丁目、会社員市原博道(いちはらひろみち)さん(46)は「LRTができたことで、市外から越してきた若い人たちが車を持たなくても豊かに暮らせるようになったと思う。私も通勤などで便利に使っています」と話した。