「とちぎ鳴く虫愛好会」代表の元教員小倉久吾(おぐらきゅうご)さん(88)=栃木市片柳町4丁目=は自宅でスズムシを飼育し始めてから間もなく60年の節目を迎える。年齢を考慮し、スズムシを次世代に残そうと続けてきた市民への無料配布などの普及活動を他の会員に引き継ぐこととした。今後もスズムシの飼育は続ける考えで「毎年土に小さな命が宿っているのを見ると生きる力をもらえた。生きている限り育て続けたい」と話している。